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本研究科の大学院生 穂積亮敬さん、Bera Subhankarさん、藤原大輝さんの論文が国際誌「Plant and Cell Physiology(IF 4.76)」に掲載されました

食用作物に世界中で被害を出している茎寄生植物ネナシカズラ属(Cuscuta spp.)の吸器先端探索糸細胞の細胞壁に、アラビノガラクタンタンパク質(AGP)という細胞壁構成タンパク質が高蓄積していることがわかりました。ネナシカズラ属は宿主植物の茎に巻付き、吸器と呼ばれる特化した器官を宿主茎に挿入し水分や養分を奪います。この時、吸器細胞壁と宿主細胞壁の間で、分解や再構成を含む様々な変化が起こるといわれています。穂積さん、Beraさん、藤原さん(青木教授研究グループ)は吸器-宿主インターフェースにおける細胞壁構成成分の変化を詳細に解析し、吸器先端の探索糸という細胞の細胞壁にAGPが高蓄積していることを明らかにしました。そしてネナシカズラ探索糸に発現している5つのAGP遺伝子を同定しました。アラビアラビノガラクタンタンパク質は細胞膜にアンカーされた細胞壁タンパク質で大きな糖鎖部分を結合しており、花粉管や根先端細胞の伸長や、組織同士の付着に関与することが知られています。探索糸細胞壁のAGPも寄生植物細胞が宿主植物細胞と相互作用することに寄与していることが予想されます。本成果は寄生植物の新しい防除法開発につながることが期待されます。

発表者

Akitaka Hozumi*, Subhankar Bera*, Daiki Fujiwara*, Takeshi Obayashi, Ryusuke Yokoyama, Kazuhiko Nishitani, Koh Aoki* (*本研究科所属者)

著書又は発表論文の情報

Arabinogalactan proteins accumulate in the cell walls of searching hyphae of the stem parasitic plants, Cuscuta campestris and Cuscuta japonica.
Plant and Cell Physiology 2017 Aug 23. doi: 10.1093/pcp/pcx121. PMID: 29016904.