感染症制御学領域

教員紹介

教授 堀江 真行 (HORIE Masayuki
所属 獣医微生物学教室
大学院担当授業科目 感染症制御学特別講義B
研究内容 「ウイルスを知り尽くす」を目的として、古典的なウイルス学にフィールドワーク、最新の分子生物学・生化学的手法、さらにはバイオインフォマティクスを組み合わせ、様々な観点からウイルスとその宿主を対象とした研究を展開しています。以下、主な研究テーマを紹介します。

 

(1) ウイルスの多様性・進化の解明とその性状解析

ウイルスの多様性は未だ十分に解明されておらず、ウイルス全体のうち既知のウイルスは氷山の一角であると言われています。私は、微生物学(感染症)、進化生物学、生態学、さらには遺伝資源の発掘という様々な観点から、種々の生物・環境におけるウイルスの探索を行っています。また発見したウイルスについて、分子疫学調査やウイルス学的な解析などを行い、その性状解明も行っています。

(2) 内在性ウイルス様配列:古代のウイルスおよびウイルスと宿主の共進化

私たち真核生物のゲノムにはウイルス由来の遺伝子配列が多数存在します。このようなウイルス由来の遺伝子配列を「内在性ウイルス様配列」と呼びます。内在性ウイルス様配列の多くは数百~数千万年以上前に生物のゲノムに組み込まれたことが知られており、私はこれらの配列を用いた古代のウイルスの多様性および長期的なウイルスの進化の解明を目指しています。また一部の内在性ウイルス様配列は、宿主生物の生理機能を担うことも知られており、ウイルスと宿主の共進化という観点からも研究を行っています。

(3) 核内複製型RNAウイルスの複製機構の解析

多くの人獣共通感染症がRNAウイルスによって引き起こされることが知られています。RNAウイルスの多くは細胞質において複製しますが、ごく一部のRNAウイルスは細胞核内で複製を行うことが知られています。私は、細胞核内で複製を行う複数のRNAウイルスの複製機構の解明を通じて、核内複製型RNAウイルスの複製戦略の共通点・相違点を見出すべく研究を行っています。

(4) ウイルス感染症の診断法の開発

獣医学領域におけるウイルス感染症の診断法は、未だ十分に整備されていません。私は様々な既存の技術を組み合わせ、より迅速かつ簡便な診断法(核酸検出・塩基配列解読や)の開発を行っています。

これらの他にも、新規ウイルスベクターの開発等も行っています。

キーワード ウイルス叢(virome)、古代ウイルス、内在性ウイルス様配列、核内複製型RNAウイルス
Office hour 月~金曜日(12:00-13:00)<りんくう・D508>
その他
教授 向本 雅郁 (MUKAMOTO Masafumi)
所属 獣医感染症学教室
大学院担当授業科目 感染症制御学特別講義B
研究内容 ガス壊疸の原因菌であるClostridium septicumおよびC. chauvoeiは皮膚や腸管の創傷部位から感染し,多種の毒素・酵素を産生することにより創傷部のガス形成や組織壊死さらには毒血症を引き起こす。その主要な病原因子である細胞壊死毒素による発症機構を解明するため,毒素の細胞への結合,高分子複合体および孔形成機構を毒素側と細胞側の両面から分子レベルで解析している。
キーワード ガス壊疸,クロストリジウム,毒素
Office hour 月曜日(12:00~13:00) <りんくう・C510>
その他 研究室/個人サイトへicon_new_win
教授 山崎 伸二 (YAMASAKI Shinji)
所属 獣医国際防疫学教室
大学院担当授業科目 感染症制御学特別講義C
研究内容 水や食品を介して人や動物に感染する病原細菌について,病原性や薬剤耐性と関係あるの遺伝子を解析し,遺伝子レベルで簡便・迅速な診断法や分子疫学的解析法の開発を行っている。また,細菌が産生する病原因子や特異抗原を解析し,病態発症機序の解明や免疫学的手法に基づく簡便・迅速な診断法,治療法や予防法の開発研究を行っている。具体的には,腸管出血性大腸菌,赤痢菌,カンピロバクター属細菌,ビブリオ属細菌を対象としている。
キーワード 食の安全,人獣共通感染症,薬剤耐性菌,分子疫学
Office hour 月~金曜日(12:00~13:00) <りんくう・C506>
准教授 勢戸 祥介 (SETO Yoshiyuki)
所属 獣医微生物学教室
大学院担当授業科目 感染症制御学特別講義A
研究内容 ウイルスを中心とした各種感染症の疫学的解析および病原物質の遺伝子・分子レベルの解析を実施し分子疫学的解析を行い,感染経路・伝播様式の解明および簡便・迅速な診断法の開発を行っている。
キーワード 人獣共通感染症,分子疫学,ノロウイルス
Office hour 月~金曜日(17:00~18:00) <りんくう・D507>
その他 研究室/個人サイトへicon_new_win
准教授 日根野谷 淳 (HINENOYA Atsushi)
所属 獣医国際防疫学教室
大学院担当授業科目 獣医環境科学特別演習A
研究内容 下痢を呈したヒトや動物から分離される大腸菌が産生する毒素の一つに細胞膨化致死毒素(CDT)がある。CDTは細菌が産生する唯一のGenotoxinであるが、病原性については明らかにされていない。CDTの毒性発現機構、およびCDT産生性大腸菌の病原性について分子疫学的、分子生物学的および細胞生物学的に解析することで明らかにしようと研究を行っている。
キーワード 人獣共通感染症、分子疫学、下痢病原性大腸菌、細胞膨化致死毒素
Office hour 月~金曜日(12:00-13:00) <りんくう・C505>
講師 幸田 知子 (KOHDA Tomoko)
所属 獣医感染症学教室
大学院担当授業科目 獣医環境科学特別演習A
研究内容 ボツリヌス菌が産生する毒素は非常に高い毒性をも ち,神経伝達物質の遊離を特異的に阻害することにより典型的な弛緩性麻痺 を引き起こす。毒素分子の特異標的部位である神経細胞の膜上に存在する特 異受容体への結合,細胞内侵入・移行,毒性発現までの過程を分子レベルで 明らかにする。
キーワード ボツリヌス毒素,受容体,神経伝達物質遊離機構
Office hour 金曜日(17:00~18:00) <りんくう・C511>
その他 研究室/個人サイトへicon_new_win
助教 畑中 律敏 (HATANAKA Noritoshi)
所属 獣医国際防疫学学教室
大学院担当授業科目
研究内容 食中毒の発生を制御していくために、「農場」→「処理場」→「家庭の食卓」への流通経路において主にCampylobacter属菌について遺伝子レベルで簡便・迅速な検出・型別法の開発、および殺菌方法について研究を行っている。また、Campylobacter属菌の病原性を解析するために、主に本属菌が産生する細菌毒素(細胞膨化致死毒素)に着目し研究を行っている。
キーワード 人獣共通感染症、食の安全、Campylobacter、細胞膨化致死毒素
Office hour 月〜金曜日(12:00-13:00) <りんくう・C505
その他